シリーズ: 友人の母さん
友人の母さん ~強制的に万引きをさせられたアキラの母編~ 生稲さゆり
夫と離婚して女手一つで息子・アキラを育てているさゆり。少し頼りないところはあるが、アキラの事を心優しい子に育てる事ができたと自負していた。そんなある日、アキラの友人・二郎の一言でさゆりのその思いは覆される。「アキラ君が万引きをしてるんですよ。」二郎の言葉に耳を疑うさゆりだったが、証拠を突きつけられてさゆりは言葉を失うのだった。そして誰にも言わないという事を条件に二郎の命令を聞く事になるのだが…。
友人の母さん ~校内一のカメラ小僧 ツヨシの母編~ 菅野裕子
女手一つで息子のツヨシを育てている裕子。カメラマンだった亡夫の想いを継いで、ツヨシも写真部に所属してそれなりの結果を残していた。そんなある日「うちの部員のモデルになってほしいんだ。」ツヨシに頼まれて裕子は快諾するのだが…。そして迎えた当日、ツヨシの写真部仲間のワタルという男子に撮影される事になった裕子。初めは緊張していた裕子だったがワタルが切るシャッターの音に徐々に気持ちがたかぶりはじめ…。
友人の母さん ~学校で「エロ博士」と呼ばれているノボルの母編~ 八上寿々音
学校でエロのトレンドを作り続けているクラスメイト・ノボルに憧れているヒロシ。エロ本の「仕入れ」、そしてクラスメイトへの「流通」…ノボルはいつからか「エロ博士」と呼ばれるようになっていた。そんなある日、念願だったノボルの家をヒロシは訪れる事になる。室内に散乱するエロ本…そしてヒロシは「エロ博士」の産みの親ノボルの母・寿々音と出会うのだった。その数日後、ヒロシは寿々音と八上家で二人きりになるのだが…。
友人の母さん ~カリフォルニアから転校してきたジョージの母編~ 愛矢峰子
米国に住み始めて15年…峰子と一人息子のジョージは離婚が原因で再び日本の地を踏む事になる。母子二人で心機一転がんばろうと誓う峰子とは対照的に、ジョージは日本の文化に馴染めず不登校になってしまうのだった。そんなジョージを唯一気にかけてくれたのは同級生の後藤という少年だった。後藤のおかげで徐々に元気を取り戻していくジョージ。そして峰子はそんな心優しい息子の友人を一人の男性として意識し始めるのだが…。