シリーズ: 昭和人妻キネマ館
昭和人妻キネマ館 戦争未亡人のズロース 小早川怜子
古い家の床下にはなにかある?光男の祖父の家の床下には古い日記を見つけた。それは今は亡き祖父のものであった。エロ本が好きだった祖父の日記を読むうちに、すっかり感情移入してしまった光男はある日白昼夢をみる。
昭和人妻キネマ館 旅館の女将とカストリ雑誌の作家 上野菜穂
旅館の女将を勤めている赤井晴子(上野菜穂)は不感症である。ある日知人のママ(花岡よし乃)に、誘われて他人のセックスを目撃する。不感症のはずが、その時の興奮が忘れられずこんどは自分が見られる側になる。果たして晴子の不感症は治るのか…
昭和人妻キネマ館 復員兵と温泉芸者 新尾きり子
復員兵の昇平は戦争に負けても経済でアメリカに勝とうと思っていた。手始めに真珠のネックレスを売ることにしたのだが、昇平は女を知らなかった。女を知るために温泉宿で芸者を呼ぶと、それは出征前に別れたかつての恋人光子だった。
昭和人妻キネマ館 白昼に行水する農婦 成宮いろは
戦争が終わり復員兵がポツポツ帰ってきている頃、裕次郎は按摩をしながらシベリアに抑留された兄・健太郎の帰りを待っていた。健太郎は佳代子(成宮いろは)という女性のことが好きだったが、佳代子は他の男と結婚し、その男も戦死したので佳代子は未亡人となった。ある日、裕次郎の家に復員兵がやってきて健太郎の死を報せる。佳代子に想いを寄せていた裕次郎はある決断をする。
昭和人妻キネマ館 座敷牢 川上ゆう
結婚を控えた晴子(川上ゆう)は兄の順一と20年ぶりに祖母の家を訪れる。そこで二人は古い座敷牢を見つける。祖母に聞くと曾祖母が収容されていたという。そしてその夜順一は夢を見た。座敷牢の中で曾祖母と同じ名前の女性が、代わる代わる男たちに犯される夢だった。
昭和人妻キネマ館 出稼ぎ未亡人 横山みれい
終戦後GHQは農地改革を行ったが失敗し、農村では多くの人が出稼ぎに行き、そのまま戻ってこなかった。杉田雪子(横山みれい)の家も農地改革の煽りを受けていた。夫が出稼ぎに出た杉田家に、地主が雇った従業員の周造がやってくる。周造と雪子が関係を持つのに時間はかからなかったが、ある日突然夫が帰ってきた。それも警察に追われる身になっていた。
昭和人妻キネマ館 主婦売春
昭和33年売春防止法が施行され、公認売春宿…いわゆる「赤線」は廃止になった。売春は次第に地下に潜り、素人の仕事になっていった。会社の事務を務める田中雅恵(塚田詩織)も、自分が売春することになろうとは思ってもいなかった。